かながわ社会福祉サービス第三者評価推進機構

評価結果

六ッ川西保育園

対象事業所名 六ッ川西保育園
経営主体(法人等) 社会福祉法人すぎのこ福祉会
対象サービス 児童分野 保育所
事業所住所等 〒 232 - 0066
南区六ッ川4-1157-2
tel:045-824-4151
設立年月日 2006(平成18)年04月01日
公表年月 2017(平成29)年03月 〜
使用評価項目 横浜市版
評価機関名 株式会社 学研データサービス
総合評価(事業所の特色や努力、工夫していること、事業者が課題と考えていること等)

《施設の概要》
 六ッ川西保育園は、京急弘明寺駅からバスで10分バス停六ッ川4丁目から徒歩5分の位置にある、平成18年4月開所の私立保育園です。近くには自然豊かな公園が多く散歩コースに恵まれています。子どもの主体的な発達要求に応答する環境を整え、保育目標に「元気に遊ぶ子ども」「自分も友達も大切にできる子ども」「素直に気持ちを表現し、自発的、意欲的に活動できる子ども」「楽しい園生活をおくり楽しく食べる」を掲げています。定員は102名(0〜5歳児)、開園時間は、平日は7時00分から20時00分、土曜日は7時00分から18時30分です。毎週全園児が集まり体操を行い、泥んこ遊びのほか、保護者会主催のお話会を定期的に行うなど、体力や感性を育てる保育をしています。


《特に優れている点・力を入れている点》
○子どもの意思を尊重して個性を伸ばす保育を心がけています
 平成26年度より、法人の理念を「すべては子どもたちとその未来のために」に統一しました。園では、この理念を中心に子どもたちの発達にふさわしい環境を作り、意思を尊重して個性を伸ばす保育を心がけています。近隣には自然豊かな公園、遊具のある公園などたくさんの公園があり、広い園庭では、異年齢の交流や泥んこあそびなど環境を生かした保育を実施しています。職員は子どもに優しく接し、子どものペースを尊重しています。利用者家族アンケートの総合満足度に対する設問では、93%の保護者が満足と回答しています。


○保護者と連携を取ることで、子どもの生活がより豊かなものとなっています
 保育園の活動に理解を持ってもらえるように、今年度ホームページをリニューアルしました。毎週2回程度ブログを更新し、写真を多く取り入れて、子どもの活動の様子や活動している時の表情を伝えています。保育参観と保護者懇談会を年2回、個人面談を年1回実施し、園の方針や子どもの活動を伝える努力をしています。保護者組織があり、園との共催で夏まつりを実施するほか、子どもの情操を豊かに育てることを願い、外部の専門家を招いてお話会、人形劇、コンサートを行っています。保護者に園の活動についての理解を得て、連携を取ることで、子どもの生活がより豊かなものとなっています。


○子どもの成長を多方面から支える体制が整えられています
 栄養士と保育士が協力して食育計画を立てています。サラダ作りや、4歳児は冬に味噌作りを行うなど、月1回のペースで食育活動を行っています。調理保育の時には栄養士が栄養について話をしています。また、年間保健計画を立て、月1回、看護師による保健指導を行っています。歯磨き・手洗い指導などを行い、自分を大切にすることを教えています。毎月身体測定を行い成長曲線をつけ、その結果を見て、栄養士と協力し、子どもの食事や発育について保護者と話し合いをしています。子どもの成長を多方面から支える体制が整えられています。


《事業者が課題としている点》
 「利用者本人の尊重」という観点では、保護者が多様化していることと様々なニーズに適応できるよう、各家庭状況を丁寧に把握し、保護者との信頼関係を深め、保育や子育てについて共有を図り、ともに子育てを考えていけるように園としての働きかけをさらに大切にしていきたい。また、「人材育成・援助技術の向上」の観点では、全職員の学びになるような学習の場の提供にさらに努め、全職員の能力の向上と平準化をめざし、オリエンテーションの充実と指導、自身の保育の振り返りの機会をもつようにしていきたい。さらに、些細な事柄についても話題にし、経験年数を問わず、考えを深め合える職員集団としての努力をしていきたい。

評価領域ごとの特筆事項
1 人権の尊重  保育理念は「すべては子どもたちとその未来のために」とし、保育方針は「保育に関わる専門職同士が協力したり、それぞれの専門性を発揮しながら、養護と教育の一体的な発展を図り、保育内容の質を高め充実させる」「子どもの主体的な発達要求に対応する環境を整え、みずから興味、関心を持って環境に関わり、チャレンジしたことへの充実感を味あわせ、年齢なりの心情、意欲、態度を養う」「子どもの24時間の生活を視野に入れ、家庭との連携を密にして、積極的に子どもの発達過程に応じた育ちを築き、保護者の共感を得て養育力の向上を支援する」とあります。これらは利用者本人を尊重したものとなっています。玄関には保育目標が掲示され保護者にも周知しています。
 園の保育姿勢として「子どもの人権を充分に配慮し」とあります。子どもに対する日常の言葉遣い、声の大きさ、トーン、不適切な発言や、態度で気になることがあれば職員会議やクラス会議で話し合い、保育士それぞれが意識できるように努めています。日常の保育では年齢に応じたわかりやすい言葉や、早さで話しかけることを心がけています。子ども同士のけんかではそれぞれの話を聞いて仲立ちをしています。できないことができたときは褒め、子どもの表情からも気持ちを読み取れるように努めています。一人一人の人権を尊重し、子どもにとって幸せで、その子らしく生きる力につながる保育を心がけて実施しています。
 子どもが一人で落ち着きたい場合、保育室内では、押入れ下の空間、外のテラス、園庭倉庫の裏など保育士やほかの子どもの目を意識せずに落ち着ける場所があります。子どもが、落ち着ける空間にいるときは保育士が安全に気をつけ見守っています。保育士と子どもが1対1で話をするときには、事務室やホールなどで他者の目に触れないようにし、子どものプライバシーを守っています。子どもが落ち着き、安心して過ごせるように保育士は安全に配慮し見守りながら支援をしています。
2 意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供  0〜2歳児は、子どもの発達状況に合わせて、ねらいや配慮を見直し、3〜5歳児は、子どもの発信、発見を保育に取り込むようにして年間、月間指導計画、週日案を作成しています。どの子どもにも理解しやすい視覚的な方法を用いて一日の流れを説明しています。また、一人一人の気持ちを受け止めて子どもの気持ちに寄り添う保育を実施しています。指導計画は、子どもが集中していることや自分で「〜したい」という気持ちを大切にし、必要であれば変更をするなど柔軟に対応しています。そのために、日ごろから子どもどうしで話し合い、自分の気持ちを言えるような環境を作ることを大切にしています。
 年間指導計画、月間指導計画、週日案は、子どもの発達状況を把握し、状況を確認しながら担任間で話し合い、作成しています。それぞれの計画の中にある自己評価の欄で各自振り返りをし、計画の見直しを行っています。職員会議では各クラスの様子を伝えて情報を共有化し、保育に取り入れています。トイレトレーニングの時期など個別の対応が必要なものについては、保護者の意見や要望を把握し、対応を検討しています。また、保護者の意見は、直接言われたことやアンケートなどから吸い上げるように配慮をしています。
 3歳未満児は個別指導計画を作成しています。3〜5歳児は月案に個別配慮枠を設けています。年齢に関係なく配慮を必要とする子どもがいるときは個別の指導計画を作成し、戸塚地域療育センター、横浜市中部地域療育センターの巡回相談指導で対応の方法を仰ぎ、指導内容の見直しは保護者と相談のうえ実施をしています。さらに職員間で対応内容を共有しています。トイレトレーニングについては、園での排泄の状況や発達状態を伝えたうえで保護者からの希望を聞き相談をしながら進め、同意を得るようにしています。子どもの様子について、できるだけ保護者と話す機会を作り、ていねいに説明をして理解してもらえるように努めています。
3 サービスマネジメントシステムの確立

 年間指導計画、月間指導計画、週日案は、子どもの発達状況を把握し、状況を確認しながら担任間で話し合い、作成しています。それぞれの計画の中にある自己評価の欄で各自振り返りをし、計画の見直しを行っています。職員会議では各クラスの様子を伝えて情報を共有化し、保育に取り入れています。トイレトレーニングの時期など個別の対応が必要なものについては、保護者の意見や要望を把握し、対応を検討しています。また、保護者の意見は、直接言われたことやアンケートなどから吸い上げるように配慮をしています。
 園の保育姿勢には、「子ども一人一人の人権に配慮をし、お互いに尊重する心を育てる保育をする」「子どもを受容し、一人一人の特性と発達をとらえて保育をする」とあります。配慮を要する子どもに対しては、横浜市中部地域療育センターからのアドバイスに応じて教材を準備するほか、職員は戸塚地域療育センター、横浜市中部地域療育センターの研修で学んだことを職員会議で共有して保育に取り入れています。例えば、配慮を要する子どもが落ち着くのはどのようなときかを日常的に記録して、園全体で情報を共有したところ、落ち着ける場所や方法を見つけることができました。職員間のコミュニケーションが良く、子どもにきめ細かく対応し、園全体で見守る保育を実施しています。
 食物アレルギー対応マニュアルがあり、それに沿って対応をしています。食物アレルギーのある子どもは医師からの指示書を提出のうえ、園での対応を実施しています。職員は、食物アレルギーについて研修で知識を得ています。さらに、各クラスにはアレルギー対応の手順を記載したカードがあります。アレルギーのある子どもの保護者には除去献立表の内容を確認をしてもらっています。食事の際は誤配食がないように、プレートや皿の色を分けて判別しやすくし、さらに職員間で声かけをし、チェックを数回して配膳をしています。代替食はほかの子どもと見た目が変わらないように工夫をしています。

4 地域との交流・連携  在園児だけでなく地域の子育て家庭への支援も園の役割ととらえ、子育て支援事業に取り組んでいます。園庭開放や育児講座、園行事の参加者、一時保育の利用者などに話を聞き園に対する子育て支援の要望の把握に努めています。園長は南区園長会に参加し、行政の方や他園園長との情報交換の中から地域の子育て支援ニーズの情報を得て、職員間で共有しています。南区にある保育園が参加する「みなっち杯駅伝」では、他園の実行委員と情報交換をしています。
 将来の利用者のために園のパンフレットやホームページ、ブログなどを通じて園の情報提供をしています。パンフレットには施設の概要、保育目標、保育姿勢、事業内容、保育園の一日、年間行事、案内図などをコンパクトに載せています。パンフレットは見学者や入園希望者に配付しています。今年の7月にホームページをリニューアルし、内容の充実を図っています。パンフレットの項目をはじめ、特に保育の内容を詳しく記し、利用料金や一時保育、地域支援事業、給食、健康管理、緊急時・災害時対応などを載せて、現在の保護者に向けたお知らせや写真も用意しています。園の情報は、横浜市こども青少年局のホームページ「ヨコハマはぴねすぽっと」などに提供しています。
 利用希望者からの問い合わせには、「保育園のしおり」(入園案内)や「重要事項説明書」、パンフレット、関係資料を事務室に置き、これに基づいて法人理念や園の目標、保育姿勢、サービス内容、利用条件などを説明しています。問い合わせには園長、副園長、事務員が常時対応できるようにしています。利用希望者には見学ができることを案内し、園庭開放や園行事の参加も勧めています。園の運営に支障がない限り、日程や時間は見学者の要望に応じています。見学者には園のパンフレットを渡し、園長や副園長より法人理念や園の目標、保育姿勢、保育内容などを説明して園を案内しています。
5 運営上の透明性の確保と継続性  保育理念は「すべては子どもたちとその未来のために」とし、保育方針は「保育に関わる専門職同士が協力したり、それぞれの専門性を発揮しながら、養護と教育の一体的な発展を図り、保育内容の質を高め充実させる」「子どもの主体的な発達要求に対応する環境を整え、みずから興味、関心を持って環境に関わり、チャレンジしたことへの充実感を味あわせ、年齢なりの心情、意欲、態度を養う」「子どもの24時間の生活を視野に入れ、家庭との連携を密にして、積極的に子どもの発達過程に応じた育ちを築き、保護者の共感を得て養育力の向上を支援する」とあります。これらは利用者本人を尊重したものとなっています。玄関には保育目標が掲示され保護者にも周知しています。
 「就業規則」の服務規律などには職員として守るべき法、規範、倫理が明記されています。全職員に「保育にあたっての留意事項」を配付し、子どもの人権尊重や個人情報保護、守秘義務などについて周知させています。新入職員は法人本部の新人研修で学び、そのほかの職員は入職時に園長または副園長から説明を受けています。その後の職員会議や内部研修でも確認をしています。園の経営、運営状況は法人のホームページの財務諸表、運営報告の中で公開されています。子どもの虐待やプールでの事故、食物アレルギーのある子どもの誤食事故などほかの施設で発生した事例を会議や研修で説明し、手順の確認と発生防止の啓発をしています。
  法人理念、園目標、保育姿勢は職員室に掲示しています。また、「園のしおり」に明示し、毎年全職員と3月の入園説明会に参加する保護者に配付しています。入園説明会と入園を祝う会(開園式)で、園長から法人理念、園目標、保育姿勢について説明し、期首はじめの職員会議でも再確認しています。新入職員は新人研修で学んでいます。さらにこれらは保育課程の最初に記し、年間および毎月の指導計画について会議で討議する場合も、法人理念、園目標に立ち返り話し合っています。園長、副園長は年度末の全職員との面談時に1年を振り返り、職員が法人理念、園目標を理解して業務にあたってきたか、確認しています。
6 職員の資質向上の促進  研修については法人本部が主催する全職員と新人を対象とした基本的な研修計画があります。研修担当の副園長は横浜市や南区、大学や団体などが主催する研修案内を職員に回覧して希望を募り、また、職務の必要からの指名研修も勘案して外部研修計画を策定しています。内部研修は感染症やアレルギー対応など保育に欠かせない事項を中心に、消防署の救命救急法など職員、非常勤職員ともに受講しています。外部研修は横浜市主催の障がい児保育実施研修に2人が参加するなど積極的に受講しています。外部研修参加者は報告書を作成し、報告会を開いています。研修の成果を評価して、次の研修につなげています。
 非常勤職員には職員同様に必要な業務のポイントをまとめた「保育にあたっての留意事項」を配付し、年度初めと期中に「非常勤職員用マニュアル」を基に研修を行い、保育の基本事項と個別対応の仕方などを確認しています。マニュアルは事務室に常備し、職員と同様にいつでも参照できるようにしています。主任は保育の経験や能力、相性などを考慮して、常勤と非常勤職員を組み合わせたクラスのシフト表を作成しています。非常勤職員も望めば外部研修を受けることができ、園の指名で受講することもあります。非常勤職員の指導はクラスの担当主任や副園長が行い、職員間のコミュニケーションを図っています。
 保育課程に基づいてクラス別に年間指導計画や月間指導計画を作成しています。指導計画や記録、自己評価などの書式は定型化されています。保育士の自己評価は、計画のねらいと関連付けて振り返っています。例えば2歳児の4〜5月のねらい「新しい環境の中で安心して過ごす」に対して、自己評価は「自分を出せる子ばかりに目が行ってしまい、落ち着かない環境になってしまった。もっとゆったりと過ごせる工夫をすべきだった」としています。また、5歳児のプール活動では「一人一人に見合った目標を立て、達成感を感じられるようにした」と、子どもの取り組む過程を重視しています。自己評価は自己の実践の改善やその後の計画作成に生かしています。

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