かながわ社会福祉サービス第三者評価推進機構

評価結果

ゆるり

対象事業所名 ゆるり
経営主体(法人等) 社会福祉法人翔の会
対象サービス 高齢分野 特別養護老人ホーム
事業所住所等 〒 253 - 0072
茅ヶ崎市今宿473-1
tel:0467-84-6211
設立年月日 2012(平成24)年07月01日
公表年月 2017(平成29)年03月 〜
使用評価項目 推進機構評価項目ガイドライン準拠版
評価機関名 福祉サービス第三者評価機関 公益社団法人 神奈川県介護福祉士会
総合評価(事業所の特色や努力、工夫していること、事業者が課題と考えていること等)
○法人の基本理念に「誰もが地域で暮らせるために、大切にしたいこととして@一人ひとりをかけがえのない存在として尊重します。A本人を中心として寄り添う支援を行います。」を置き、利用者を中心とした支援を展開している。
○特別養護老人ホームゆるりは、「ユニットケアから地域への移行」を目指し、施設の中で完結するのではなく、ユニットと地域の間を様々な人が自由に出入りする、昔の長屋のような関係性を生み出すことを目標としている。
○建物の1階には、保育園「うーたん」や児童発達支援センター、カフェ「あうん」などがあり、様々な人が自由に出入りしている。保育園「うーたん」の子どもたちは、2〜4階の利用者の居室を自由に訪れ、日頃から交流を深めている。
○利用者は、2〜4階の11のユニットに分かれて生活を送っている。ユニットごとに専用の玄関、キッチン、リビング、浴室があり、フロアごとに天井や壁、床の材質を変え、それぞれのユニットの特徴を表している。ユニットによっては、猫やインコ、ウサギがいて、利用者の日常生活を潤している。
○食事の提供については、3階のユニットでは取り分け配膳を行っている。主食とバットに入れた副食をサイドテーブルに載せ、職員が利用者の席を回って、その場で盛り付けを行っている。利用者は食べたい量を決めることができ、残食量も減っている。
○各ユニットに檜造りの個浴の浴槽を用意している。個浴の浴槽は2タイプあり、利用者の身体の大きさに合わせて使い分けている。檜の浴槽はスライド式で、利用者のマヒの状態に合わせて移動して使用できるように工夫されている。個浴での入浴が困難な利用者には機械浴槽を用意しているが、できるだけ個浴での入浴を提供できるよう取り組んでいる。個浴、機械浴とも、職員がマンツーマンで対応している。
○利用者が入居前と同じ生活を送ることができることを基本に、どんな状況の方であっても、朝晩の着替えを行っている。イベントや行事の際には、希望者にお化粧も行っている。各居室に洗面台が設置されているので、利用者の整容の支援は居室内で行っている。
○夏祭りや敬老会、クリスマス会、様々なコンサートなどのイベントや行事を開催している。イベントや行事への参加は、あくまでも利用者の意向を優先している。
○職員からの提案や意見を受け、「個別支援チーム」や「身だしなみチーム」、「記録一元化チーム」、「アロマセラピーチーム」などを立ち上げている。職員が自由な発想で、利用者のために考えていく機会を持てるようにしている。
○利用者のほとんどが施設での看取りを希望していることから、昨年度より、看取り介護を実践している。昨年度は11名、今年度も既に5名の看取り介護を行っている。看取りは利用者の居室を利用し、家族も希望される方に宿泊ができるようにしている。
評価領域ごとの特筆事項
1 人権の尊重 ○「翔の会共通職務基準書」や「翔の会職員倫理規程」を作成し、利用者に対して不適切な対応がないよう取り組んでいる。法人の各事業所から職員が参加して人権委員会を設置し、法人全体の人権研修として、弁護士を講師に「支援から見た人権」の研修会を開催し、職員の言動や支援内容の振り返りを行っている。
○ショートステイの利用者は、すべての方に入浴時の同性介助を実施しているが、男女職員の比率から、入所者の方たちにはすべて実施するには限界がある。ただし、利用者が同性介助を望む場合には、ユニット間で調整し、同性が入浴介助を行っている。
○利用者のプライバシーの保護は、施設開設時より、一番大事にしている点として、研修などを通して職員に十分話をしている。プライバシーの保護は「職務基準書」に明示し、全職員に周知、徹底している。
○実習生の受け入れは多く、実習のオリエンテーション時に、個人情報の取り扱いについて説明し、職員と同じように、情報に関する誓約書を提出してもらっている。見学者には、その都度口頭で、個人情報の取り扱いを説明している。
2 意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供 ○担当職員が利用者の気持ちを確認し、アセスメントシートに記載している。プラン作成時には、利用者本人から出た言葉をそのまま記載するようにしている。
○会話が成り立たない利用者に関しては、外出時やレクリエーションの場において、その方の表情や行動を観察することで、利用者本人の思いを確認するようにしている。
○利用者が求める情報は、ユニット職員がパソコンで検索し、情報を提供するとともに、内容を本人と一緒に確認している。生活相談員は外部からの情報を収集し、施設長は他事業所や他施設の情報を収集して、利用者に提供している。
○認知症などで利用者の判断能力に問題がある場合にも、利用者本人へのケアプランの説明は必ず行っている。本人が解りやすいよう、ゆっくりと話をして説明している。
3 サービスマネジメントシステムの確立 ○「重要事項説明書」に、苦情受け付け窓口があることや、苦情解決責任者の施設長、苦情受付担当者の生活相談員の名前を明示している。利用者にもわかりやすいよう、フリガナが振ってある書式を使用している。「重要事項説明書」には、第三者委員の名前も明示している。
○食事や入浴、排泄の介助方法については、「介護手順書」に統一した支援方法を定め、利用者の安全を確保している。
インシデントやアクシデントが発生した場合には、看護師やユニットリーダー、施設長に報告し、具体的な対策や今後の対応を話し合っている。アクシデントは、職員全体で内容を共有している。
○感染症対策マニュアルを整備して、職員に周知している。これまで感染症の発生は少ないが、これからは感染症が発生しやすい時期になるため、外から持ち込まないよう、ユニットごとに細心の注意を払っている。
○災害時のマニュアルを各ユニットに置き、内容を周知している。施設が茅ケ崎市と防災協定を結んでいることを、職員に周知している。
4 地域との交流・連携 ○ゆるりは、「ユニットケアから地域への移行」を目指し、ユニットと地域の間を様々な人が自由に出入りし、昔の長屋のような関係性を作りたいと思っている。現在、同じ建物内の保育園児や、障害のある方たちの清掃活動など、様々な人がユニットに出入りしている。子どもや障害者と触れ合い、さらにもっと地域の方たちが自由に行き来できる施設にしていきたいと考えている。
○今年度、「AUN夏祭り」を開催し、地域の方たちとの交流を深めている。「AUN夏祭り」は、自治会に依頼して、案内を町内に回覧している。今後も施設の行事には、地域の方たちに参加を呼び掛けていく予定である。
○茅ケ崎市の地域課から、茅ケ崎の新たな地域コミュニティ作りをという説明があり、「まちぢから協議会」を設立している。住みよい地域社会を目指し、地域住民や団体が一緒になり、課題を解決していくこととしている。
5 運営上の透明性の確保と継続性 ○年1回、「職務基準書」の自己チェック表により、職員が振り返りを行っている。また、職員に「意向調査の協力のお願い」のアンケートを実施し、これからどのような資格を取得したいか、異動の希望があるかなどを確認している。
○職員からの提案や意見を受け、「個別支援チーム」や「身だしなみチーム」、「記録一元化チーム」、「アロマセラピーチーム」などを立ち上げている。職員が自由な発想で、利用者のために考えていく機会を持てるようにしている。
○新人研修やその他の研修、会議の場などで、理念や方針の周知を行っている。施設長と職員の面接時にも、理念や方針の確認を行っている。
○施設長や課長、主任、ユニットリーダー、フロアリーダー、ケアマネジャー、相談員など、すべての職種の役割、責任について、「業務分掌」で明確にしている。職員それぞれが「業務分掌」を把握し、業務や役割を担っている。
6 職員の資質向上の促進 ○「一人ひとりをかけがえのない存在として尊重します」や「本人を中心として寄り添う支援を行います」の理念に基づき、利用者の支援を行っている。人事管理に関しては、法人と連携をとり、職員からもアンケートを実施して、職員を配置している。
○法人の年間研修計画に基づき、階層別の研修を実施し、キャリアパスの構築を図っている。法人の人材育成会議が中心になり、職務基準に基づき、人事考課を行っている。
○派遣研修に参加した職員は、研修報告書を提出し、報告書はすべてのユニットに回覧している。
○職員のための資格取得支援として、社会福祉士介護福祉士その他の資格を取得するための奨励制度を設けている。資格を取得した際には、資格の登録料をお祝い金として支給している。職員のモチベーションも上がり、制度を活用して資格を取得する職員も多い。
○生活相談員を受入担当者とし、小学校や中学校、高等学校、大学の実習や体験学習の受け入れを行っている。同一建物内には保育園があり、またユニット内には動物がいたりするので、実習生は多くの触れ合いの中で実習を行っている。

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