かながわ社会福祉サービス第三者評価推進機構

評価結果

アスクあざみ野保育園(3回目受審)

対象事業所名 アスクあざみ野保育園(3回目受審)
経営主体(法人等) 株式会社日本保育サービス
対象サービス 児童分野 保育所
事業所住所等 〒 225 - 0011
青葉区あざみ野2-8-13
tel:045-901-4834
設立年月日 2015(平成27)年04月01日
公表年月 2017(平成29)年02月 〜
使用評価項目 横浜市版
評価機関名 特定非営利活動法人 ナルク 神奈川第三者評価事業部
総合評価(事業所の特色や努力、工夫していること、事業者が課題と考えていること等)

【施設の特色】

1.立地および施設の概要

アスクあざみ野保育園は、アスクあざみ野保育室から平成2741日に認可保育所となって2年目となります。東急田園都市線、横浜市営地下鉄あざみ野駅から徒歩3分の閑静な住宅地にあり、近くに商店街、図書館、学童クラブなどがあります。鉄骨造り2階建ての園舎で、185uの園庭があり、0歳児から5歳児まで47名(定員60名)が在籍しています。園近辺の公園に出かけて自然に触れる機会を多く持っています。

 

2.園の特徴

設置法人の専任講師による英語、リトミック、体操教室を毎週行い、食育の一環として毎月クッキング保育を行っています。(ボタンを)はめる、(糸などを)通す、(紙を)折る、(容器の中身を)空ける、移す、(色を)塗る、(パンチで)穴をあける、(テープを)ねじる、(直径、深さが一致する木具を選び)はめ込むなど、基本的機能を習得できるように様々な教材を揃えています。35歳児については縦割り保育を基本とし、異年齢の子どもたちが触れ合うことで様々な刺激を受け、興味や関心の幅を広げるようにしています。

 

【特に優れていると思われる点】

1.丁寧な観察に基づいた発達支援

 職員は、一人一人の子どもの興味関心、思い、行動を丁寧に観察しています。指導計画にはその観察に基づいて詳細に分析した内容が記述され、職員は子どもが遊びながら心身ともに発達していくことを支援しています。散歩のほか、廊下や階段でのハイハイ、園庭での鉄棒などで身体的発達を促しています。また、言語や数字の認識機能や指先の基本機能を高めるために、教材のなかから子ども一人一人に合ったもの、子どもの興味のあるものを職員が勧め、また、子どもが自分で選んで集中して取り組んでいます。

 

2.保育者の資質の向上に向けた取り組み

 「公平・温かい態度・言葉遣い」など子どもとの接し方について、園内研修でより良い方法を話し合っています。日常保育の様子をビデオに撮り、職員の言動を皆で観察して意見交換をするビデオカンファレンスの手法を取り入れたり、横浜市の研修に参加した職員が講師になり、研修内容を伝えたりしています。

 

3.保護者に子どもの姿を丁寧に伝達

保護者アンケート結果では、園の基本理念や方針に関する認知度、賛同率は何れも肯定的数値が100%と高い結果を示し、また、ほとんどの項目について肯定的数値(満足、どちらかといえば満足)が90100%であり、園の保育内容(遊び、生活)、快適さ、保護者との連携、職員の対応の何れに対しても高い評価を得ており、園の保育内容や職員への信頼度が高く、併せて園への期待度が高いことを示しています。例えば、職員の申し送りノートに子どものエピソードを記載してお迎えの際に伝えるなど丁寧に対応しており、その結果がお迎えの際のお子さんの様子に関する情報交換は肯定的92%と高い数値になっています。

 

【特に改善や工夫などを期待したい点】

1.自然の体験や周囲環境との関わり

 散歩先の公園や遠足などを通して自然をより多く体験し、また、地域施設や住民と関わって様々な人との関わりを学ぶことが必要であり、子どもたちが、より多くの体験をすることが期待されます。

 

2.保護者の日常の意見や要望の記録・蓄積

保護者の意見や要望は、行事でのアンケートや各クラスの運営委員がまとめたもののほか、送迎時など日常的に職員が聞いています。保護者の日常の意見や要望は、その都度話し合い議事録や連絡ノートに記載されていますが、専用ノートやファイルに蓄積し、職員間で情報を共有して、解決に役立てることが期待されます。

 

3.ボランティア、実習生の受け入れ

 福祉人材(地域、専門職)の育成や子どもの生活の広がりに寄与するために、ボランティアや実習生を受け入れることが期待されます。

評価領域ごとの特筆事項
1 人権の尊重

・毎日行うクラスごとの昼礼時に、子どもに対する態度、声のかけ方、叱り方、言葉遣いなどお互いに気が付いたことを話し合っています。

 

・子どもが一人でいられる場所として、部屋の中に棚、キッチンセットなどで作ったコーナー、絵本置場のソファなどがあります。プライバシーを考慮して、幼児用のトイレにはカーテン、シャワー場には目隠しをしています。

 

・園の重要事項説明書に「個人情報の利用について」「写真等の取扱いにおけるプライバシー保護等への配慮について」を記載、保護者への説明および了解を得ています。

 

・職員は子どもの遊びや行事の役割、持ち物、服装などで性別による区別はしていません。子どもは自分が好きな遊びをしていて、性別に関係なく楽しんでいます。整列時の点呼の順番、役割、色区分、グループ分けなどで性別の区別をしていません。

2 意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供

保育課程は園理念・園目標のもとに年齢ごとに「発達過程」と「ねらい」の欄などを設け、子どもの最善の利益を第一義にして作成しています。年間指導計画、月間指導計画、週案を作成しています。

 

・子どもの年齢、発達に応じて分かりやすい言葉で、その日の行動や行事について理由や目的などを説明し、子どもの反応を見て、納得できているかを確認し、行事・製作などの内容につなげています。

 

・入園前に園長、担任が保護者と面接し入園時児童家庭調査票など必要な書類を提出してもらい、また、子どもの生育歴や家庭状況を確認して入園前面談シートに記入しています。

 

・沐浴設備、温水シャワーが1、2階にあり、おしりのかぶれや排せつ後などに清潔に保つように使用しています。

 

・保育室内にマット、キッチンなどのごっこ遊びのセットを置いてコーナーを作り、小集団で行動できるように環境を工夫しています。食事・午睡の空間を分けています。

 

・園庭の野菜栽培コーナーでサツマイモ、ピーマン、ナスなどを育て、食物に関心を持たせる機会を作っています。かぶと虫を飼育するなど、小さな生き物に接する機会を作っています。

 

・子ども同士のけんかについては幼児の場合は危険がない限り、子ども同士で解決できるように見守り、双方の子どもの気持ちを伝え援助しています。

 

・天気が良い時は毎日午前、午後と2回、園庭で屋外遊びを行っています。近くの東公園ではかけっこなどをして遊んでいます。

 

・苦手な食材でも一口は口にできるよう職員が声をかけ、少食の子どもに事前に量を減らし完食の喜びを持てるようにしています。

 

・献立表、給食だよりを毎月保護者に配付し、季節に合わせたポイントを記載しています。玄関に、本日の給食やおやつのサンプルを提示し、人気メニューのレシピを置いて持ち帰りできるようにしています。

 

・午睡時はタイマーを使用し、0歳児は5分毎、12歳児は10分毎にブレスチェックと刺激を与え確認し記録しています。3歳児以上のクラスは職員が子どもたちの寝ている姿勢の見守りと確認をしています。

 

・トイレットトレーニング始めは排泄チェック表を付け、家庭と連携して進めています。

 

・子どものお迎え時には、子どもの様子を保護者にエピソードを交えて伝えています。保護者との情報交換は保育連絡ノートを使って密に実施しています。個別面談は年2回計画しています。

3 サービスマネジメントシステムの確立

ならし保育は、入園初日は保護者同伴で1時間程度から始め、2日目以降は子どものみで過ごせるように1週間かけて段階的に保育時間を延ばしています。

 

・青葉区こども家庭支援課、青葉区福祉保健センター、地域療育センターあおばと連携し、特に配慮を要する子どもを積極的に受け入れています。

 

・各保育室内はバリアフリーになっており、障がい児用トイレ、エレベーター、階段の踊り場に点字ブロックを設置し、廊下は広く幅をとっています。

 

・虐待対応マニュアルがあり、職員会議で虐待について話し合う機会を設け、職員に周知をしています。

 

・食物アレルギー児については生活管理指導表に基づき除去食を提供し、医師の指示に従って解除しています。除去食を提供する際は、複数の職員が除去内容を読み上げて確認しています。

 

・苦情受け付けは主任、解決責任者は園長であり、玄関ホールに掲示し、「入園のご案内(重要事項説明書)」に掲載して保護者に周知しています。

 

第三者委員2名の氏名、電話番号を玄関に掲示し、行政の苦情・相談窓口として横浜市青葉区福祉保健センター、横浜市福祉調整委員会の連絡先を「入園のご案内」に掲載して入園時に説明しています。

 

・職員は個人健康記録表で既往症を把握、登園時の連絡ノートや口頭連絡で食欲、体温、便の状態などの把握、および園内での観察や検温などにより、子ども一人一人の健康状態を把握しています。

 

・感染症などの対応は重要事項説明書で登園許可が必要な病気の一覧を表示して配付及び説明をして周知しています。感染症の発生時は玄関先の感染症掲示コーナー及びクラスの部屋の入口に掲示して保護者に情報提供しています。

 

・保育園衛生マニュアルがあります。クラスの室内、園内の廊下、トイレ、シャワー室などを職員が清掃し、園全体が清潔・適切な状態に保っています。

 

・棚は突っ張り棒やジェルマットにより転倒防止策を行っています。安全チェック表に基づきクラスの職員とそれ以外の職員の2人で月1回安全チェックを行っています。消防訓練年間計画を作成し、毎月訓練を実施しています。

 

・事故時の対応はフローチャートにしています。病院、警察、消防署、行政機関、系列園などの連絡先を記載した一覧表を電話のそばに置いています。

 

・玄関はオートロックになっており、訪問者は声と画像により確認し、不審者の侵入を防止しています。

4 地域との交流・連携

・自治会の回覧で園の夏祭りなどの活動をPR、青葉区の地域子育て支援センター(ラフール)との連携し園に対する要望を把握するようにしています。

 

・地域の子育て支援ニーズについて、園長が知り得た外部からの情報や園庭開放時の情報は、職員会議で話し合っています。

 

・育児相談の案内を園の外塀に掲示しています。育児相談は毎週水曜日に定期的に実施し、相談内容について記録をしています。自治会の回覧時に、園からのお知らせとして園の紹介、行事予定、保育の振り返りなどを地域の人に情報提供をしています。

 

・夏祭りはポスターを近隣のあざみ野学童クラブに掲示をお願いし、近所にはポスティングをして参加を呼びかけ、地域の方5家族を招待しています。

 

・山内図書館では本を借りたり、お話会へ参加したりしています。散歩時には商店に挨拶したり、公園では地域の子どもと一緒に遊んだり積極的に交流を図っています。あざみ野学童保育所や小桜保育園との交流を行っています。

5 運営上の透明性の確保と継続性

・保育士は保育結果を自己評価し、園の自己評価は昨年度の評価反省を行った上で、今年度の方針を作成し、文書にして地域に配布しています。

 

・設置法人にコンプライアンス委員会(会社内規程・マニュアル・企業倫理・社会貢献の遵守)があり各園を指導監督しています。設置法人のホームページで財務諸表、会社の運営状況を公開しています。

 

・牛乳パックなどの廃材でおもちゃなど遊びの道具に利用し、また、子どもたちの製作にも利用しています。環境への園の取り組みについて明文化し、保護者に向けて玄関ホールに掲示しています。

 

・理念・方針・園目標については、玄関に掲示し、指導計画を立案する際も園目標に沿って保育が行われているかを園長が確認しています。

 

・昨年度、認可保育園に移行し、年度計画など重要な計画について保護者会で説明し、理解を得ています。長・中期計画、年間行事計画、駐車場の使い方などの重要な項目の決定にあたっては、目的・理由・実施計画などを全保護者に手紙を配付して説明しています。

 

・設置法人作成の研修計画に主任育成のコースがあり、人材育成が計画的に行われています。主任はクラスを見回り個々の職員の業務状況を把握し、また、指導計画作成時の指導、助言をしています。

 

・青葉区の保育園園長会、青葉区役所からの保育所に関する情報を収集し、設置法人本部に情報提供をして本部で分析しています。

 

・「健康な身体を作る。豊かな感性をそだてる。優しい心をそだてる。自分に自信を持ち、自律した心をそだてる」を園目標とし、平成27年〜32年長期計画目標と、年度別中期計画を作成しています。

6 職員の資質向上の促進

・設置法人作成の「保育士人材育成ビジョン」があり、人材育成の研修コースが策定されています。園長は職員と年2回の面談で、資質向上の目標に対する達成度などを話し合い、次の目標設定をしています。

 

・設置法人が「保育士人材育成ビジョン」をもとに、研修計画を作成しています。職員の園内研修は月に1回実施、非常勤の職員は日々のミーティング時の情報や知識の伝達、職員が受講した研修レポートの閲覧及び会議議事録の回覧などで資質向上を図っています。

 

・日々のクラスごとの反省会には、非常勤職員も参加して話し合っています。クラスリーダーは非常勤職員の指導担当者となり、保育の指導を行っています。

 

・職員は年2回行う園長面談時に半期毎の自己査定を行っています。また指導計画の作成時(年、半月、月、週毎)に評価と反省を行っています。

 

・保育士は計画した保育に対しての結果を自己評価して、クラスで話し合いを行っています。園の自己評価は昨年度の評価反省を行った上で、今年度の方針を作成し、文書にして地域に配布しています。

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