太陽の子 長津田北保育園
対象事業所名 | 太陽の子 長津田北保育園 | |
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経営主体(法人等) | 長谷川キッズライフ株式会社 | |
対象サービス | 児童分野 保育所 | |
事業所住所等 | 〒 226 - 0027 緑区長津田3-1-40 |
tel:045-988-6820 |
設立年月日 | 2014(平成26)年04月01日 | |
公表年月 | 2017(平成29)年01月 〜 | |
使用評価項目 | 横浜市版 | |
評価機関名 | 特定非営利活動法人 よこはま地域福祉研究センター | |
総合評価(事業所の特色や努力、工夫していること、事業者が課題と考えていること等) | ||
【施設の概要】 1.高く評価できる点 ●職員間の良好な連携が保育を豊かにしています 2.独自に取り組んでいる点 3.工夫・改善が望まれる点 |
評価領域ごとの特筆事項 | ||
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1 | 人権の尊重 | ・保育の理念は「のびのび すくすく にこにこ 保護者・地域・保育園が手を取り合い、笑顔で見守るなか、子どもたちは、たくさんの“大好き”に出会い、こころとからだをすこやかに育んでゆきます。」と定めています。保育目標を「・個性をのびのびと発揮する子ども ・たくさんの“好き”を見つけ、すくすくと育つ子ども ・“違う”を楽しみ、友達とつながる子ども」としています。保育方針を「・安心できる人間関係の中で、一人ひとりの違いを認め合いながら生活します ・整った保育環境の中で、仲間と喜びのある生活をし、自らルールを発見し社会性を育みます ・様々な経験や人との関わりの中で、自ら好きなものを発見し、健全な心身の発達を図ります ・いろいろな違いを体験する中で、広い視野をもった子どもを育てます ・保護者・地域・保育者みんなで感動をわかち合い、子どもの成長を一緒に笑顔で見守ります」としていて、子ども本人を尊重したものとなっています。 ・保育士は子ども一人一人の気持ちを尊重して日々の保育をしています。運営会社によるコンプライアンス試験があり、各自が振り返り、職員全員で話し合いをおこない、人権について共通の理解をしています。必要に応じて、相談室や廊下など子どもに威圧感を与えず、一対一で話せる場所があります。 ・遊びや行事の役割、持ち物、服装や制作物等性別による区別はしていませんが、4、5歳児クラスの着替えを入れる箱が男女別になっている等、意識しないところでの性差による固定観念があるのではないかと思われます。職員間で気づき合える仕組みをつくることが期待されます。 |
2 | 意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供 | ・保育課程は子どもの発達に沿って、養護、教育、食育などの項目ごとに作成されていて、子どもの最善の利益を第一義にし、家庭の状況や自然に恵まれた環境などを考慮に入れて作成されています。保育課程に基づき、年齢ごとに養護と教育の各項目に沿って、一年を四期に分けた年間指導計画と月間指導計画を作成しています。月間指導計画や個別指導計画は年齢ごとに、ねらいや援助、配慮とともに評価が記入され、子どもの発達や状況に応じて評価・見直しをおこない、次の計画に反映されるよう作成しています。指導計画の評価、改訂にあたっては、送迎時に保護者から意見を聞いたり、連絡ノートを用いて保護者の意向を把握し、計画に反映させるよう心掛けています。 ・保育士は子どもたちの自由な発想を受け止め、集団活動に取り入れています。子どもたちがたくさん食べ物を制作したので、他クラスを呼んでお店屋さんごっこに発展したり、絵本から全員でごっこ遊びに発展したりしています。 ・朝は0歳児から5歳児まで合同で過ごしています。夕方も乳児クラスと幼児クラスに分かれて異年齢で過ごしています。各クラスに分かれる際には、0歳児や1歳児が幼児クラスの子どもたちに手を振ったり、ハイタッチで送りだしています。朝夕の時間以外でも一緒に散歩に行ったり、ゲームをしたりして一緒に過ごす機会があり、年上の子どもたちは年下の子どもたちに優しく接しています。また、4、5歳児保育室の仕切りを取ってホールのように大きくなった部屋でおこなわれる行事や誕生会には全園児が参加し、交流しています。 ・子どもたちが栽培した野菜を給食に使用したり、食育で蒸したかぼちゃをつぶしてモンブランのようにカップケーキの上に絞りだして食べたり、5歳児は当番活動で配膳をする等、食事やその過程に関心を持つようにしています。 ・栄養士は旬の食材を使って季節感のあるメニューにし、野菜などを型で抜いたり、食欲がわくように盛り付けにも工夫しています。また、月に一度世界の料理や郷土料理を提供する日があり、調理室の前の世界地図を掲示して料理を紹介しています。5歳児がその国のことを調べて壁新聞を制作する等、保育活動につなげています。また、保護者とも味付け等について会話をする機会がつくられています。 ・保育士は午睡の前に絵本を読んだり、背中をさすったり、子守唄を歌うなどしています。また、カーテンを引いて、部屋を程よい暗さにし、オルゴール曲を静かに流す等、心地よい眠りにつけるように配慮しています。 ・トイレットトレーニングは保護者とも連絡を取りあいながら、一人一人の排泄のリズムを大切に考え、子どもの様子をみながらトイレに誘うなどしています。 ・「保健衛生マニュアル」に基づいて毎日清掃がおこなわれ、園内外は清潔に保たれています。通風・換気等が適切におこなわれています。各保育室の掛け時計に温度、湿度が表示され、温・湿度はエアコン、加湿器を使用して適切に管理しています。沐浴設備・温水シャワーは使用時の清掃のほか、定期的に清掃をおこなっています。 ・長津田地域ケアプラザでおこなわれる敬老の日の催しに、4、5歳児の子どもたちが合奏で参加したり、自治会のお祭りに参加する等、交流を図っています。運営会社の系列園と園庭で遊ぶ等の交流のほか、長津田地域の保育園との5歳児交流や幼保小連絡会で交流しています。 |
3 | サービスマネジメントシステムの確立 | ・月間指導計画や個別指導計画は年齢ごとに、ねらいや援助、配慮とともに評価が記入され、子どもの発達や状況に応じて評価・見直しを行ない、次の計画に反映されるよう作成しています。指導計画の評価、改訂にあたっては、送迎時に保護者から意見を聞いたり、連絡ノートを用いて保護者の意向を把握し、計画に反映させるよう心掛けています。 ・0、1、2歳児については、子どもの生育歴や心身の発達を考慮して、個別指導計画を作成しています。個別の指導計画は、クラス担任同士で一人一人の子どもについて話し合い、子どもの発達状況に合わせて柔軟に対応しています。個別指導計画の作成、見直しについては、保護者と話し合いをおこなって個別指導計画に保護者の意向を反映しています。離乳食の進め方などは栄養士を交えて話し合いをして、保護者の同意を得ています。 ・子どもや家庭の個別の状況・要望は、児童票、児童健康台帳、個別指導計画など、定められた書式に記録しています。入園後の子どもの保育経過記録として、個人別ファイルに記録しています。重要な申し送り事項は記録し、進級時に担任が次の担任に伝達し、話し合いの時間を持っています。 ・特に配慮を要する子どもを積極的に受け入れる姿勢があります。特に配慮を要する子どもの個別のケースについては、幼児会議やスタッフ会議で、話し合い、個別の記録に反映させています。外部研修に参加した職員は、スタッフ会議で報告をし、研修報告書を回覧して共有するとともに保育に活かすようにしています。 ・虐待の外部研修に参加した職員が会議で報告し、全職員に周知しています。虐待について話し合う地域連絡協議会に参加して情報を得て、関係機関と連携が取れるよう心掛けています。 ・アレルギー疾患のある子どもへの対応は、かかりつけ医の指示を受け、適切な対応をしています。食物アレルギーについては、医師の「生活管理指導表」を提出してもらい、保護者と栄養士、保育士と連携を密にして除去食を提供しています。除去食を提供する場合は、誤食事故を防止するため、顔写真付きの食札や専用トレイを使用し、複数の職員が確認をして、担任が配膳をしています。 ・外国籍など文化の異なる子どもに対しては、文化や生活習慣の違いを尊重して対応しています。園の給食献立に毎月1回、世界の料理と日本の郷土料理の日を設け、子どもたちが給食室前の世界地図を見て国を確認したり、国旗をカードで覚えて楽しんでいます。また、5歳児クラスの子どもが書いた新聞「ぶらじるってどこにあるの(国旗、料理など)」が玄関に掲示されるなど、子どもたちが生活習慣の違いを理解できるよう配慮しています。 |
4 | 地域との交流・連携 | ・園長が長津田地域ケアプラザや緑福祉保健センターでおこなわれる要保護児童対策地域協議会等に出席して、地域の課題を知り、職員会議で報告をしています。 ・地域の子育てニーズについて、入園希望者の見学時の相談をもとに職員会議等で話し合っています。相談内容に応じて必要な関係機関として、横浜市北部地域療育センターや緑区こども家庭支援課等はリスト化されており、職員で共有しています。また、園長が主に担当して、日常的に連携をとっています。今後は子育てのヒントとなる給食だよりやほけんだより等、園の情報を掲示板や自治会の回覧板等で地域に情報提供していくことや栄養士、保育士の専門性を活かした子育てや保育に関する講習、研修会等子育て支援サービスを地域に提供することが期待されます。 ・地域の中学生や高校生の職業体験を積極的に受け入れています。また、勤労感謝の日に合わせて、給食の食材を納入している店舗や消防署にを訪問し、子どもたちの作品を渡して、感謝の気持ちを伝えています。 |
5 | 運営上の透明性の確保と継続性 | ・指導計画を見直し、自己評価をおこない、運営会社の「評価表」による自己評価など、職員一人一人が自己評価を計画的におこなう仕組みを持っています。今後はさらに運営会社が策定している「保育所自己評価表」を活用して園としての自己評価を実施することが望まれます。 ・運営会社が定めたコンプライアンスに法令遵守などが明文化され、職員にはコンプライアンス試験を実施し、周知を図っています。また、他施設での不正、不適切な事案を題材に、スタッフ会議で取り上げ、それらの行為をおこなわないよう職員に周知、啓発をしています。 ・事業運営に影響のある情報は運営会社が収集・分析をしています。結果については全体会(運営会社園長会)で話し合っています。園長は本社の全体会で話し合われた情報を職員間で共有するために、スタッフ会議等で報告し、職員の意見を聞いています。 ・パンフレットや入園のしおり、ホームページ等に保育理念や方針、サービスの内容、職員体制など必要な情報を掲載し情報を提供しています。また、「財務情報等の公表について」を事務室前に置いて、園の運営状況を閲覧できるようにしています。 |
6 | 職員の資質向上の促進 | ・保育理念に沿って、より良い保育サービスの提供ができるよう、人材育成計画が策定されています。また、運営会社は職種別、職階別にそれぞれの期待する役割と能力・技術などについて文書化しています。職員は資質向上に向けた目標を年度初めに定め、達成に向けたプロセスを記録し、自己評価を年2回実施し、達成度の評価がおこなわれ、園長が面接して確認しています。 ・主任が研修担当者となり、職員の受講履歴や要望を基に本人と相談して、研修計画を作成しています。横浜市こども青少年局主催や緑福祉保健センター、緑区こども家庭支援課主催、運営会社主催の研修などに積極的に参加しています。研修に参加した職員は研修報告書を提出するとともにスタッフ会議でも報告しています。非常勤職員も職員と同様に内部研修や外部研修に参加できるようにしています。参加できないときは、必要事項を伝言したり、報告書を回覧したりして内容が把握できるように配慮しています。また、運営会社園長会で報告された事例などを基に園内研修を実施し、インシデント・ヒヤリハットを改良したり、環境構成などの勉強会から間仕切りの工夫をしたりとサービスの向上を目指した会議・勉強会が開かれています。 ・スタッフ会議などで職員が業務改善の意見を出して検討しています。シーツ交換方法や早番勤務の業務内容見直し等職員の意見により改善されています。 |