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用語集の作成にあたって
◎対象となる用語:評価結果閲覧者の理解を助けるために解説が必要と判断される専門用語
◎用語のカテゴリー:福祉サービスに関わるもの
◎解説の引用・内容等:@神奈川県立保健福祉大学ヒューマンサービス用語集2010年版の利用(全文)。A法令・公的機関・専門の関係団体等の定義・解説によるもの(出典明記)。事務局において作成したもの。
ISO9001
【あいえすおーきゅうせんいち/international organization for standardization 9001】
 ISO 9001は、製品やサービスの品質保証を通じて、顧客満足向上と品質マネジメントシステムの継続的な改善を実現する国際規格です。
 ISO 9001審査を行うことで、お客さまは運用している品質マネジメントシステムの効果を高めることができ、システム改善の“気づき”を得ることができます。
品質保証を通じて社会的な信頼や顧客満足の向上が期待できるほか、さまざまな効果が期待できます。
一般財団法人 日本品質保証機構 参照)
アセスメント
【あせすめんと/assessment】
 ソーシャルワークやケアマネジメントの支援過程の一つで、利用者と協同で、情報収集を行い、問題状況を把握し、分析・整理したうえで、プランニングやインターベンション(*介入:ケアワーカーによる働きかけのこと)への方向づけを行っていく過程である。アセスメントでは、利用者の身体・心理・社会的な状況、人と環境の相互作用から生じる問題状況、利用者を取り囲む環境や社会資源の状況等の多面的理解と、問題解決の際に力となる利用者自身の強さや潜在能力、問題解決に向けての動機づけ等の把握を行う。情報収集は必要に応じて、適切かつ正確に行う。その際、アセスメントシート(*利用者の詳細な心身の状況等を記録したもの)の活用や、ジェノグラム(*家族構成と家族関係を一つの図に示したもの)やエコマップ(*利用者と家族・友人・知人・福祉機関・仕事などとの相関関係を円や関係線により図式化したもの)などを用いて視覚的に整理していく方法も有効である。また、複雑なニーズを持った利用者等には、他職種や他機関による連携・協同による援助が必要となり、そのためにはチームアセスメントの視点が欠かせない。
(神奈川県立保健福祉大学 ヒューマンサービス用語集 2010年版より)
異年齢保育(縦割り保育)
【いねんれいほいく(たてわりほいく)】
 保育園等で、年齢の違う子どもたちが同じクラスで過ごせるようにクラス編成を行うこと。「縦割り保育」ともいわれる。
インシデント
【いんしでんと/incident】
 アクシデントが発生してしまった事故を指すのに対し、インシデントは、重大事故につながる可能性のある事態が発生したものの、実際には事故につながらなかった潜在的事例のことをいう。
栄養アセスメント
【えいようあせすめんと/nutritional assessment】
 人体の栄養状態を評価・判定すること。身体測定、臨床検査、臨床診査の直接的評価と、食事調査の間接的評価などからなる包括的手法である。直接的な栄養状態の評価・判定の成果は、間接的な栄養状態の評価・判定よりも優先的な検討課題である。目的は、栄養状態の移行過程の評価・判定、適正な栄養ケア計画作成のための情報提供、再アセスメントによる効果の評価、アウトカム(*成果)の予測、食品における栄養の質の評価などである。
(神奈川県立保健福祉大学 ヒューマンサービス用語集 2010年版より)
栄養ケア・マネジメント(NCM)
【えいようけあまねじめんと/nutrition care and management(略)NCM】
 ヘルスケア・サービスの一環として、個々人に最適な栄養ケアを行い、その実務遂行上の機能や方法手順を効率的に行うための体制のこと。その目的は、栄養状態を改善し、クオリティー・オブ・ライフ(QOL)を向上させることである。高齢者においては、介護状態の予防やその重度化の予防に寄与するために行う。栄養ケア・マネジメントの構造は、栄養スクリーニング、栄養アセスメント、栄養ケア計画、実施・チェック、モニタリングの評価と継続的な品質改善活動からなり、栄養ケア計画は、栄養補給、栄養教育、多職種による栄養ケアを柱に行われる。施設・居宅の介護保険サービスの一環として、管理栄養士を配置して多職種協働によって行われている。
(神奈川県立保健福祉大学 ヒューマンサービス用語集 2010年版より)
エプロンシアターR
【えぷろんしあたー】
 エプロンシアターRは、中谷真弓氏が考案し、1979年「幼児と保育」(小学館)に発表した表現法。首から下げたエプロンを舞台に見立て、ポケットから取り出した人形を、エプロンに付けたり、外してポケットに戻したりしながらお話を展開させる。
エンパワーメント
【えんぱわーめんと/empowerment】
 この言葉の中核に据えられているは、サービス利用者とされる人々の大半が相対的に「力(power)」を奪われているという認識である。そこで、サービスの利用者が自らの生活に影響を及ぼす事項について、もっと力を発揮し、これを統御できるようにすることを意図している。
 エンパワーメントが現実のものとなるには、専門家・中央および地方政府・幾多の活動団体などから、権力がサービスの利用者に移行してこなければならないとされる。また、専門職がそのクライアントをパートナーとする方向で活動を展開し、不利な状態にある人々に権力を移行させる、つまり専門家の中核的な役割は「エンパワリープロフェッション」であるというような表現も用いられてきている。
(神奈川県立保健福祉大学 ヒューマンサービス用語集 2010年版より)
カーデックス
【かーでっくす】
 看護現場(主に病棟)で使われる記録方式の一種で、患者に関する情報(治療内容、実際に行われた処置など)を患者ごとに1枚のカードにまとめ、病棟の患者全員分を専用ファイルに綴って、看護師間の情報伝達手段として用いる方式。
介護福祉士
【かいごふくしし】
 「社会福祉士及び介護福祉士法」により定められた介護・福祉分野の国家資格。
 同法(第2条第2項)では、「介護福祉士の名称を用いて、専門的知識及び技術をもって、身体上又は精神上の障害があることにより日常生活を営むのに支障がある者につき心身の状況に応じた介護を行い、並びにその者及びその介護者に対して介護に関する指導を行うこと(以下「介護等」という。)を業とする者をいう。」と定義している。
回想法
【かいそうほう/ reminiscence】
 1960年代初頭にアメリカの精神科医ロバート・バトラーによって創始された主に高齢者に対する心理療法。バトラーは「高齢者の回想は、死が近づいてくることにより自然に起こる心理的過程であり、また、過去の未解決の課題を再度とらえ直すことも導く積極的な役割がある。」と提唱し、現実逃避として否定的に捉えられていた過去への回想に積極的な意味を見出そうとした。
 方法としては、1対1(個人回想法)または少数の集団(グループ回想法)で、昔の思い出などを語る。
 老年期に自己の人生を振り返り、再評価することで、自尊感情を高め、高齢期特有の抑うつ状態を緩和するなどの個人の内面への効果や対人関係の進展を促すことなどによる社会的効果が見られる。
 近年、特に高齢者施設などでは、認知症の予防や進行抑制につながるとして、レクレーションの一環として積極的に取り入れられてきている。
川崎再生フロンティアプラン
【かわさきさいせいふろんてぃあぷらん】
 引き続き、行財政改革を着実に進めていくために、改革によってめざす川崎再生の姿を具体的に示すとともに、それに向けた新たな市政運営の基本方針として策定した川崎市の新総合計画。
詳しくは: http://www.city.kawasaki.jp/20/20kityo/home/sougoukeikaku/1/index.html
QOL(生活の質)
【きゅーおーえる(せいかつのしつ)/Quality of Life】
 「生命の質」、「生の質」とも訳される。多面的で包括的な生活満足度、充足度をいう。
 先進国が経済成長を遂げ「豊か」になった反面、資源やエネルギーの大量消費、生活のゆとりや快適さを犠牲にした自然環境の破壊が進み、GNPの増大よりも日常の生活の中での満足感・充実感のある生活、そのための社会的条件を重視する方向へ、量よりも質への価値観の転換が求められ、60年代頃からアメリカで用いられるようになった。当初は、政治学、社会学的概念であったが、経済学的社会心理学的概念としても用いられるようになった。経済指標に変わる社会指標や福祉指標・生活指標として、生活の質的な充足度の概念化、その測定・評価のために策定され、個人の意識の問題とし満足感・充足感として定義する主観指標を重視する考え方、社会的環境問題とし「暮らしやすさ」として定義する客観指標を重視する考え方、その両者を統合する考え方がある。
 福祉、医療の分野においても、従来への考え方への批判・反省として「生活の質」の向上という意味で積極的に用いられる。例えば、単にサービス量だけに着目するのではなく、障害者や高齢者の「生活の質」の高さが課題になってきた。また障害者や高齢者の援助目標で、ADLの自立度を高めることのみを目的とするのではなく、自らから選択し決定することを重視した主体的な生活が「生活の質」が高いと捉えられるようになった。医療においても、患者本位の立場から、その治療法の選択において満足度や選択といった「生活の質」が重視されるようになった。主観指標と捉えるのか客観指標と捉えるのか、また人生のチャンス、可能性がどの程度広げられているか、その自由度をどのように捉えるか議論がある。医療では、QOLという言葉を用いるとき、医療の質の向上を願う患者の気持ちが現れていることが少なくない。
(神奈川県立保健福祉大学 ヒューマンサービス用語集 2010年版より)
業務管理シート(Do-CAPシート)
【ぎょうむかんりしーと/Do-CAP sheet】
 「P(計画)→D(実施・実行)→C(確認・評価)→A(処置・改善)」の業務管理サイクルを「D(実施・実行)」から始めることで、業務の自己評価・課題設定を行ない、職員の資質と担当業務の質の向上を図るもの。
筋萎縮性側索硬化症(ALS)
【きんいしゅくせいそくさくこうかしょう/amyotrophic lateral sclerosis(略)ALS】
 筋萎縮性側索硬化症(ALS)とは、手足・のど・舌の筋肉や呼吸に必要な筋肉がだんだんやせて力がなくなっていく病気です。しかし、筋肉そのものの病気ではなく、筋肉を動かし、かつ運動をつかさどる神経(運動ニューロン)だけが障害をうけ、脳から「手足を動かせ」という命令が伝わらなくなることにより、力が弱くなり、筋肉がやせていくのです。その一方で、体の感覚や知能、視力や聴力、内臓機能などはすべて保たれることが普通です。
公益財団法人 難病医学研究財団/難病情報センター参照)
グリーフケア(悲嘆ケア)
【ぐりーふけあ/grief care】
 重要な他者との死別という喪失体験は、悲嘆(grief)という情緒的反応をもたらす。この悲嘆のプロセスを促進し、回復へ導くための援助をグリーフケアという。
 人は喪失をすぐには受入れることができず、死別の否認、自分の行動への罪悪感や自責、無力感、故人への怒りなどのさまざまな感情を繰り返しながら喪失を現実的なものとして受容する。悲嘆からの回復は、故人を忘れるのではなく、懐かしさや、故人への感謝の気持ちで思い出せるようになることである。このプロセスを経て故人のいない環境に適応し、新しい生活にエネルギーを向けるためには、悲嘆が自然な反応であることを保証して感情を抑圧せずに表現することを促したり、個人について語る機会を設けたりするなどの他者のかかわりが援助となる。グリーフケアは、家族や友人、カウンセラー、医療専門職、同様な体験をした遺族等により行われる。グリーフケアは、死別後に行われる援助をさすことが多いが、喪失を予測できる場合は、それを恐れ苦悩するなどの予期的悲嘆が生じるため、この段階からの継続的なケアが求められている。
(神奈川県立保健福祉大学 ヒューマンサービス用語集 2010年版より)
ケアプラン
【けあぷらん/care plan】
 クライアントに情報を提供しながら、ケアマネージャーと共に将来に対する目標を定め、自律生活に向けたケアのパッケージを組み立てることである。ケアマネジメントの過程の中で綿密なアセスメントに基づいて作られ、生活の変化に応じて修正されていく。
(神奈川県立保健福祉大学 ヒューマンサービス用語集 2010年版より)
ケアマネージャー(介護支援専門員)
【けあまねーじゃー/care manager】
 2000年4月から始まった介護保険制度において、要支援または要介護と認定された利用者が、適切な介護サービスを受けられるようにするために、介護サ−ビス計画(ケアプラン)を作成し、事業者、施設等との連絡調整を担当する専門職で居宅介護支援事業者(ケアプラン作成機関)に配置される。
ケアマネジメント
【けあまねじめんと/care management】
 ケアマネジメントの目標は、@人々を虐待・搾取・放置から守る(一般社会からの除外防止)、A人々に普通の生活様式をもたらし、大多数の市民が営んでいる生活の基準や様式にできるだけ近い条件を作る(市民としての生活の確保)、B人々の能力水準に合わせて最大限の自己決定と自立を達成し保持するよう支援すること(自立した生活への援助)、C人々が住み慣れた地域と家にとどまれるよう個人と家庭を支援すること(本人と家族への支援)、D家庭外のケアが必要になったときは、安定した居住の場を提供すること(代替的居住の提供)、である。
 ケアマネジメントは次のような要請に応えるために登場してきた。@積極的に保健・医療・福祉の各専門領域なまたがるケアパッケージを組み立てねばならないこと、A多元的で行動様式も財政的な基盤も異なる各種セクター(公的部門・民間団体・市場部門・インフォーマル部門)からのサービスを最適ミックスすること、B生活の質の向上という観点から最も費用効果の高いケア体制を構築すること、C組織の論理よりも個人のニーズや心理的な満足感を中心に据えたケアを行うこと、D不適切な施設入所を防止することなどである。
 標準的なケアマネジメントの過程は、「ケース発見」「アセスメント」「ケア計画の策定」「サービスの配置」「モニタリング」「再アセスメント」という手順を踏み、クライアントとの継続的な関係を維持しつつ、諸サービスの単位経費も考慮したサービスのパッケージを提供していくものである。この過程は、一定の裁量権を持ったマネージャーを配置して進められる。日本では、介護保険制度におけるサービス提供手法としてケアマネジメント(介護支援サービス)が導入された。
(神奈川県立保健福祉大学 ヒューマンサービス用語集 2010年版より)
経腸栄養法(*「胃ろう」とリンク)
【けいちょうえいようほう/Enternal Nutrition(略)EN】
 経鼻栄養チューブあるいは造設した胃瘻*、腸瘻を介して濃厚流動食を投与する栄養補給法。静脈栄養法と較べ栄養素の腸管からの吸収は生理的であり、腸管の形態、機能の維持に有利である。経口摂取はできないが消化管の利用が可能な場合に経腸栄養を第一選択とする。投与する栄養剤には窒素源がアミノ酸の成分栄養剤、アミノ酸とペプチドの消化態栄養剤、天然の蛋白質や水解物にアミノ酸とペプチドが添加された半消化態栄養剤、そして天然濃厚流動食がある。成分栄養剤と消化態栄養剤は薬品、半消化態栄養剤には薬品と食品がある。
(神奈川県立保健福祉大学 ヒューマンサービス用語集 2010年版より)
*胃瘻【いろう】:口から食事を摂取できない場合、外から直接胃の中に流動食等を入れることを目的に造られた、皮膚・皮下組織・胃壁を貫通する孔のこと。
傾聴ボランティア
【けいちょうぼらんてぃあ】
 同時代を生き、共通の社会的経験を持つ同世代の元気な高齢者が、孤独などの悩みを抱える高齢者の相談や話し相手をボランティアで務めること。そのことによって、相手の孤独感や不安の軽減などを図る。
 「心を傾けて相手の話しを聴くこと」が基本となるため、傾聴者は、共感、観察、雰囲気づくりなどのスキルを身に付ける必要がある。
 1978年米国カリフォルニア州サンタモニカの診療所において、高齢者の健康診断を行っているうちに、高齢者の健康は肉体面だけでなく、精神面とも密接に関っていることがわかり、カウンセリングの手法を取り入れて誕生したシニア・ピア・カウンセリング(senior peer counseling)が基となっている。「ピア」とは仲間、同士という意味である。
言語聴覚士(ST)
【げんごちょうかくし/ Speech-Language-Hearing Therapist】
 「言語聴覚士とは、厚生労働大臣の免許を受けて、言語聴覚士の名称を用いて、音声機能、言語機能又は聴覚に障害のある人々に対して、その機能の維持向上を図るため、言語訓練その他の訓練、これに必要な検査及び助言、指導その他の援助を行うことを業とする者をいう・・」(厚生労働省医政局医事課)
口腔ケア
【こうくうけあ/oral care】
 口腔ケアとは、口腔の疾病予防、健康保持・増進、リハビリテーションによりQOLの向上をめざした科学であり技術です。具体的には、検診、口腔清掃、義歯の着脱と手入れ、咀嚼・摂食・嚥下のリハビリ、歯肉・頬部のマッサージ、食事の介護、口臭の除去、口腔乾燥予防などがあります。
一般社団法人 日本口腔ケア学会参照)
コーナー遊び
【こーなーあそび】
 例えば、絵本コーナー、製作コーナー、ブロック・パズルコーナーといった、幾種類かに分けられた遊びのコーナーを設け、その中から、子どもたち自らが好きな遊びを選ぶことを通して、意思決定の力をつけさせる取り組み。
 子どもたちが主体的に遊びに関わることで、一人ひとりが生き生きと活動できる環境づくりにつながるとされる。
呼吸療法認定士
【こきゅうりょうほうにんていし】
 高齢重症患者管理の吸入療法、酸素療法、呼吸理学療法及び人工呼吸などの呼吸療法に精通した医療要員の養成のために、日本胸部外科学会、日本呼吸器学会、日本麻酔科学会の3学会が実施する学会認定資格。
 主に、呼吸療法の実施及びその遂行に用いる機器の管理を行う。
ごっこ遊び
【ごっこあそび】
 言葉を使いはじめた幼児にみられる、大人の動作などを模倣した遊び。ままごと、お医者さんごっこ、電車ごっこなど。
コミュニケーションカード(同義語:絵カード、コミュニケーションボード)
【こみゅにけーしょんかーど】
 話すことができない、文字を書くことができない発達障害児などとのコミュニケーション手段として用いられる、絵記号、絵と文字などが印刷されたカード。該当する絵記号などの載ったカードを指し示して互いの意思を表す。
作業療法士(OT)
【さぎょうりょうほうし/ Occupational Therapist(略) OT】
 「理学療法士及び作業療法士法」第二条第2項及び第4項出で次のように定められている。
「2  この法律で『作業療法』とは、身体又は精神に障害のある者に対し、主としてその応用的動作能力又は社会的適応能力の回復を図るため、手芸、工作その他の作業を行なわせることをいう。」
 「4  この法律で『作業療法士』とは、厚生労働大臣の免許を受けて、作業療法士の名称を用いて、医師の指示の下に、作業療法を行なうことを業とする者をいう。」
SHELモデル
【シェルモデル/ software- hardware- environment- liveware model】
 作業現場等における人間のミスや失敗の対策を考える際、その人自身の問題だけではなく、その人を取り巻く、S(ソフトウェア:マニュアル等)、H(ハードウェア:機器・設備等)、E(環境:照明、温度、作業空間の広さ等)、L(周りの人たち:上司、同僚等)といった要素との関係をモデル化した分析ツール。ミスや失敗は本人とその周りの要素とのコミュニケーションがかみ合わなかった場合に発生するとしている。
ジェンダー・バイアス(及びジェンダー・フリー)
【ジェンダー・バイアス/gender bias(ジェンダー・フリー/gender free)】
 人間の生物学的性別をセックス(sex)と呼ぶのに対して、社会や文化によってつくられた男女の役割、行動様式、心理学的特徴をジェンダー(gender)と呼ぶ。本来は、フランス語やスペイン語などにある男性名詞(太陽・精神・愛など)、女性名詞(月・創造・社会など)といった生物でないものに「性」を割り当てることから始まった文法上の用語であったが、社会の中で様々な役割や性格特性を、暗黙のうちに「男性的」「女性的」と規定し、個人の意思にかかわらず性別に割り当てる傾向が生まれた(ジェンダー化)。このことは、一定の文化の発展や社会的秩序の形成には役立ったが、社会の変化に伴い現実にそぐわなくなり、形骸化、男女の差別につながってくるものもあり、この差別をジェンダー・バイアス(gender bias)という。「男だから」「女だから」ということにとらわれず、個人の可能性を最大限に生かそうという考え方をジェンダー・フリー(gender free)という。。
 (神奈川県立保健福祉大学 ヒューマンサービス用語集 2010年版より)
自助具
【じじょぐ/assistive equipment,assistive device,adaptive device】
 身体機能に制限を持つ者が独力で使用する小道具で、病気や外傷の後遺症で制限された機能を補い、代償するために用いられる。
 具体的には、@低下した筋力の代償及び補助、A関節可動域制限の補足と代償、B物体の固定、C姿勢/肢位の維持と補助、D身体欠損部分の機能の代償、E視力障害・意思疎通障害の代償などが目的としてあげられる。
 自助具を作成・選択する際には、@使用に際し危険でないこと、A使用効果が高くかつ使用によって身体機能に弊害を及ぼさないこと、B独力で容易に使用できること、C使用者個々に適合させやすいこと、D修理可能である程度の耐久性があること、E妥当な価格であること、などを考慮する。
(神奈川県立保健福祉大学 ヒューマンサービス用語集 2010年版より)
児童票
【じどうひょう】
 入園から退園までの一人ひとりの子どもの、在籍・生活圏(家族構成、住所、住居環境、主治医、緊急連絡先など)、健康(歯科検診、予防接種記入欄、罹患状況、出席状況など)、発達状況(運動発達、人間関係、知的好奇心の状況、感性、表現力、生活習慣など)を記録したもの。一年間の子どもの発達する姿を評価し、次年度の保育への資料になるほか、保育者自身の一年の保育の総括ともなる。
社会福祉法人 日本保育協会参照)
社会資源
【しゃかいしげん/social resources】
 人々の生活上のニーズを充足するために活用・動員・開発される有形・無形のハードウェア・ソフトウェアのこと。
 性質によって物的資源(物品、資金、施設、設備等)、人的資源(専門職、家族、友人、ボランティア等)、法律・制度的資源(社会福祉法、介護保険制度、成年後見制度等)、文化的資源(知識、情報等)などに分類することもできる。
 ソーシャルワークでは、人と環境の関係の中で生じる生活上のニーズを充足し、問題や困難な状況を解決・緩和を図るため、ミクロ、メゾ、マクロの各段階で上記のような様々な社会資源を活用する。人と社会資源を結びつけたり、社会資源間の調整行ったり、既存の社会資源がない場合には新たに開発・創出したりすることなどを通して、変化する生活上のニーズに応えていく。
 ソーシャルワークでは、人と環境の関係の中で生じる生活上のニーズを充足し、問題や困難な状況を解決・緩和を図るため、ミクロ、メゾ、マクロの各段階で上記のような様々な社会資源を活用する。人と社会資源を結びつけたり、社会資源間の調整行ったり、既存の社会資源がない場合には新たに開発・創出したりすることなどを通して、変化する生活上のニーズに応えていく。
(神奈川県立保健福祉大学 ヒューマンサービス用語集 2010年版より)
社会福祉士
【しゃかいふくしし】
 「社会福祉士及び介護福祉士法」により定められた介護・福祉分野の国家資格。
 同法(第二条第1項)では、「社会福祉士の名称を用いて、専門的知識及び技術をもつて、身体上若しくは精神上の障害があること又は環境上の理由により日常生活を営むのに支障がある者の福祉に関する相談に応じ、助言、指導、福祉サービスを提供する者又は医師その他の保健医療サービスを提供する者その他の関係者(第四十七条において「福祉サービス関係者等」という。)との連絡及び調整その他の援助を行うこと(第七条及び第四十七条の二において「相談援助」という。)を業とする者をいう。」と定義している。
重要事項説明書
【じゅうようじこうせつめいしょ】
 利用者が福祉サービス提供事業所と利用契約の締結を行う際の説明に用いられる、社会福祉法第76条に基づく説明書。
「第76条(利用契約の申込み時の説明)  社会福祉事業の経営者は、その提供する福祉サービスの利用を希望する者からの申込みがあつた場合には、その者に対し、当該福祉サービスを利用するための契約の内容及びその履行に関する事項について説明するよう努めなければならない。」
食育
【しょくいく】
 食育基本法においては以下のように定義されている。(1)生きる上での基本であって、知育、徳育及び体育の基礎となるべきもの(2)様々な経験を通して「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間に育てること。さらに一般的には、その実践が可能な社会・環境の整備を視野に入れて論じられる場合が多い。生涯にわたり健康的で質の高い生活を送ることを目指している。
(神奈川県立保健福祉大学 ヒューマンサービス用語集 2010年版より)
新川崎ノーマライゼーションプラン
【しんかわさきのーまらいぜーしょんぷらん】
 障害のある人もない人も、お互いを尊重しながらともに支え合う、自立と共生の地域社会の実現に向けて、障害者基本法及び障害者自立支援法に基づき川崎市が策定したプラン。
(詳しくは:http://www.city.kawasaki.jp/35/35syokei/home/3jipurann/3jipurann.html)
素話
【すばなし】
 「素話」とは、大人が子どもに、童話・民話・昔話などを絵本等を用いずお話をすることをいう。子どもたちに大人の話し言葉を繰り返し聞かせることで、子どもたちの言葉の発達を促す。
清拭
【せいしき/bed bath】
 清拭とは、健康状態の悪化や入浴設備等の条件により入浴やシャワー浴ができないときにタオルを用いて体を拭くことである。
 清拭の目的には、皮膚の汚れを取り除き清潔にする、マッサージ効果を得る、血液循環をよくする、全身の手足・全身を動かすことにより間節の拘縮を予防する、コミュニケーションの時間となる、観察をして異常を発見する、爽快感を得る、リラックス効果を得る、などがある。
 清拭の種類には全身を拭く全身清拭、体の一部分を拭く部分清拭、身体の一部に熱布をあてて温める熱布清拭がある。病状によって全身清拭が負担になる場合には部分清拭を行う。
 清拭の方法には湯と石鹸を用いる、湯を用いる、蒸しタオルを用いるなどがある。
 患者の状態に合わせて目的を設定し、方法を設定して実施する。清拭を行う際には患者に了解を得て、室温・湯の温度に注意し露出を避け、保温を図りながら実施する。
(神奈川県立保健福祉大学 ヒューマンサービス用語集 2010年版より)
精神保健福祉士(PSW)
【せいしんほけんふくしし/ Psychiatric Social Worker(略)PSW】
 「精神保健福祉士法」第二条で次のように定められている。
  「この法律において『精神保健福祉士』とは、第二十八条の登録を受け、精神保健福祉士の名称を用いて、精神障害者の保健及び福祉に関する専門的知識及び技術をもって、精神科病院その他の医療施設において精神障害の医療を受け、又は精神障害者の社会復帰の促進を図ることを目的とする施設を利用している者の社会復帰に関する相談に応じ、助言、指導、日常生活への適応のために必要な訓練その他の援助を行うこと(以下『相談援助』という。)を業とする者をいう。」
 *第二十八条の登録:精神保健福祉士登録簿に、氏名、生年月日その他厚生労働省令で定める事項の登録
成年後見制度
【せいねんこうけんせいど/the system of guardianship for adults to be incapable of acting for himself or herself】
 判断能力が不十分で財産管理や身上監護についての契約や法律行為を自分で行うことが困難な成年者(認知症高齢者・知的障害者・精神障害者等)を保護し支援する制度。高齢社会への対応及び知的障害者・精神障害者等の福祉の充実の観点から、自己決定権の尊重、残存能力の活用、ノーマライゼーション等の新しい理念と従来の本人の保護の理念との調和を旨として、2000年4月に施行された。
 成年後見制度には法定後見と任意後見があり、法定後見は精神上の障害により本人の判断能力の不十分である場合に、家庭裁判所が、法律の定めに従って、本人を援助する者(成年後見人等)を選任し、この者に本人を代理するなどの権限を与えることにより本人を保護するものである。本人の判断能力の程度に応じて、最も重度なものを対象とする後見、次いで保佐、そして補助の3つの類型がある。任意後見は、本人の判断能力が不十分な状態になった場合に、本人があらかじめ締結した契約(任意後見契約)に従って本人を保護するものである。
(神奈川県立保健福祉大学 ヒューマンサービス用語集 2010年版より)
静養室
【せいようしつ】
 特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)の設備基準の中で必ず設置しないとならない部屋とされ、「居室で静養することが一時的に困難な心身の状況にある入所者を静養させることを目的とする設備(厚生省令46号)」をいう。
設定保育
【せっていほいく】
 保育者が一定の指導目標をもって子どもの活動を計画し、設定して行う保育の方法。
遷延性意識障害
【せんえんせいいしきしょうがい】
日本脳神経外科学会による定義(1976年)。
1.自力移動が不可能である。
2.自力摂食が不可能である。
3.糞・尿失禁がある。
4.声を出しても意味のある発語が全く不可能である。
5.簡単な命令には辛うじて応じることも出来るが、ほとんど意思疎通は不可能である。
6.眼球は動いていても認識することは出来ない。
以上6項目が、治療にもかかわらず3ヶ月以上続いた場合を「植物状態」とみなす。
全室多床型
【ぜんしつたしょうがた】
 施設の全室が多床室の居室となっているということ。その場合、多床室とは、共同生活室をもたず、居室の定員が2人以上で(1人当たりの)床面積が10.65平方メートル以上とするものいう。
ターミナルケア(終末期ケア、終末期医療、看取りケア)
【たーみなるけあ/terminal care】
 死が近づいた終末期のケアで、あらゆる治癒をめざした治療の効果がなく、むしろ積極的な治療が患者にとって不適切となった癌などの末期に、苦痛や死の恐怖・心配をやわらげるケアを提供することをいう。対象は治療困難な患者およびその家族になる。
 ターミナルを、人生の最後と捉えがちであるが、語源からも、生きた世界と死後の世界の連絡(境界点)であり、ターミナルケアはよりよく死後の世界へ出発することを援助することと言われる。
ターミナルケアには、様々な職種によるチームでの取り組みが必要で、身体・精神の両面からの援助が大事になる。
 厚生省による国民の意識調査では、「国民は末期医療に高い関心を持ち、痛みを伴う末期状態、治る見込みのない持続的植物状態については、多くの者が苦痛などの症状の緩和や自然に死期が迎えられるような末期医療を希望している」(末期医療に関する意識調査等検討会報告書)ことが確認されている。日本では1990年から末期がん患者への保険適用の緩和ケア病棟が創設された。しかし、緩和ケア病棟でケアを受ける癌死亡はごく一部に過ぎず、ターミナルケアが一般化していない現状がある。改善がはかられているものの、ケア提供の体制と質やパターナリズムの影響など課題が多い。
(神奈川県立保健福祉大学 ヒューマンサービス用語集 2010年版より)
第三者委員(会)
【だいさんしゃいいん】
 社会福祉事業の運営において生ずる福祉サービスに関する苦情を解決の仕組みの一種。苦情の解決において、社会性や客観性・公平精を確保し、利用者の立場・特性を配慮した適切な対応を推進するために、経営者の責任によって選任、または設置される。
地域包括ケア
【ちいきほうかつけあ】
 『2015年の高齢者介護』(高齢者介護研究会)で示されたケアの新たな考え方。介護以外の問題にも対処しながら介護サービスを提供するには、介護保険のサービスを中核としつつ、保健・福祉・医療の専門職相互の連携、さらにボランティア等の住民活動も含めた連携によって、地域の様々な資源を統合した包括的なケアが必要だという考え方。
 地域包括ケアにより、医療サービスと介護サービスが適切に組み合わせて提供されると、ターミナルケアが必要な状態に至るまで、高齢者の在宅生活を継続的に支えることが可能になる。地域包括ケアを有効に機能させるために、関係者の連携調整を行い、サービスのコーディネート機関が必要となり、在宅介護支援センターの役割の再検討、機能強化が必要だとして、介護保険制度の見直しにより地域包括支援センターが2006年に新たに設置された。
(神奈川県立保健福祉大学 ヒューマンサービス用語集 2010年版より)
地域包括支援センター
【ちいきほうかつしえんせんたー/Regional Comprehensive Support Center】
 2005年の介護保険法の一部改正により創設された機関である。地域住民の心身の保持や生活の安定のために必要な援助を行うことにより、地域住民の保健医療の向上及び福祉の増進を包括的に支援することを目的としている。実施主体は、市町村または市町村から委託を受けた社会福祉法人や医療法人等の法人である。
 地域包括支援センターには、保健師、社会福祉士、社会福祉士、主任介護支援専門員等が職員として配置されている。地域包括支援センターは、包括的支援事業として、@介護予防ケアマネジメント事業、A総合相談・支援事業、B権利擁護事業、C包括的・継続的ケアマネジメント支援事業、の4つの事業を地域において一体的に実施する役割を担う。また、介護予防支援事業として、介護保険において予防給付の対象となる要支援と認定された者のケアマネジメントを行う。
(神奈川県立保健福祉大学 ヒューマンサービス用語集 2010年版より)
チームアプローチ
【ちーむあぷろーち/team approach】
 一般的には、関連する多様な専門職等で構成されるチームによる総合的な課題への対応の仕方をいう。
 社会福祉の領域では、特に医療・保健専門職との連携という視点から取り上げられることが多い。さらに、介護保険制度や支援費制度に伴うケアマネジメントの導入により、あらためて注目され、議論されるようになった。
 現在の共通する理解としては、@同一機関、施設内の異なる専門職でチームを構成し、各専門職がその専門性を発揮し、課題を多面的にとらえ、より質の高いサービス提供をめざす、A地域に存在する関連する多様な施設・機関のスタッフが、チームを構成することにより、利用者にとって必要なサービスを総合的な視野や方針を持って提供することをめざす、といった2つの面から論じられることが多い。
 社会福祉の領域にとっては、古くて新しい課題であり、その重要性が強調されるようになって久しい。逆説的にとらえるなら、重要性は共通認識となっており異論を唱える者はいないものの、それを実現することがいかに難しいか、つまり、現実のものになっていないということの裏返しでもある。
 チームアプローチというと、人間関係の良さや視点が同じであること、同調性、もっと卑近な言い方をするなら、仲が良いことが重要であるととらえられがちである。それらが必要ないということではないが、実際には、むしろ自らの専門性とアイデンティティを問われる厳しい面が含まれている。利用者を中心として構成員の対等な関係性を前提に、各々がその専門的な視点から独自の見解を提示することが求められる。異なる視点だからこそ、利用者の生活支援を立体的、統合的にとらえることが可能になるのである。チームアプローチを強調すると、時として、チームとしてまとまることや自らの専門性を守ることが中心となってしまうことがある。本来のチームアプローチの目的は、利用者の抱えている課題の解決であり、生活の支援であることを忘れてはならない。近年では、チームの構成員は、狭い意味での関連専門職のみならず、利用者や家族、必要に応じて友人や知人、あるいはボランティア等と拡大して考えられるようになって来ている。
(神奈川県立保健福祉大学 ヒューマンサービス用語集 2010年版より)
チーム保育
【ちーむほいく】
 一人ひとりの子どもの特性に応じて保育者同士が協力していく体制のことで、複数担任制をとる場合が多い。
治療食
【ちりょうしょく/therapeutic diet】
 病人の食習慣や嗜好傾向を配慮し、病態の変動に対応して、栄養素の質や量、形態が決められた疾病の改善や回復を効果的に促進するための食事をいう。
 病院で実施される場合は、病院食とも言われ一般的治療食と特別治療食に大別される。特別治療食には、診療報酬上に「特別食加算」制度があり、加算の対象となるには「疾病治療の直接手段として、医師の発行する食事箋に基づいて提供される患者の年齢、疾病等に対応した栄養量及び内容を有する治療食、無菌食および特別な場合の検査食をいうものであり、治療乳を除く乳児の人工栄養のための調乳、離乳食、幼児食等並びに治療食のうちで、単なる流動食及び軟食は除かれる」と定義されている。
(神奈川県立保健福祉大学 ヒューマンサービス用語集 2010年版より)
手遊び
【てあそび】
 歌と動作を一体化したもので、手だけでなく、腕、肩などをある一定のメロディー、リズムに合わせて動かす。道具を使わないため、手軽に楽しむことができる。
低残渣食
【ていざんさしょく】
 消化管への負担を軽減しなければならない、潰瘍性大腸炎疾患などに対応して、食事の繊維成分を抑えた内容に調整した食事のこと。
統合失調症
【とうごうしっちょうしょう/schizophrenia】
 思考や行動、感情、知覚などを目的に沿ってまとめていく能力が長期間にわたって低下する精神疾患であり、その過程中に幻覚、妄想などの陽性症状、感情反応低下、興味意欲低下などの陰性症状、不安感、抑うつ気分などの感情症状、状況認識低下、判断力低下などの認知機能症状などが見られる。基本的には慢性で再発性の疾患である。発病年齢は15〜30歳代で、有病率は約1%である。2002年、日本精神神経学会は、schizophreniaを訳した病名である精神分裂病を、統合失調症と変更した。精神分裂病は、精神が分裂しているようなイメージがあり、さまざまな誤解や差別を生みだしていたからである。この病気への偏見のない理解と受入れが求められている。
(神奈川県立保健福祉大学 ヒューマンサービス用語集 2010年版より)
統合保育
【とうごうほいく】
 一般的には、障害児保育の一環として、障害児と健常児が共に生活し、時間と空間を共有することで相互に影響しながら共に歩んでいく保育を行うことをいう。
同性介助
【どうせいかいじょ】
 入浴や排泄のさいに利用者と同性のスタッフにより介助を行うこと。
慣らし保育
【ならしほいく】
 幼稚園や保育所等にはじめて子どもが入る時、保護者と離れて過ごすことや子ども集団の中で過ごすこと等の環境の変化に、子どもがとまどいや不安をもつことは少なくない。そうした時に、子どもが園になれることを目的として行われる保育が慣らし保育である。慣らし保育の具体的なあり方としては、保育時間を通常よりも短くすることや、母親に子どもと一緒に過ごしてもらうこと等がある。
 慣らし保育というと、子どもを園生活のほうに合わせようとするニュアンスを感じさせるが、基本的には子どもの状態に合わせて園生活に配慮することが求められる。
日常生活活動(動作)
【にちじょうせいかつかつどう(どうさ)/Activity of Daily Living(略)ADL】
 人が独立して生活するための基本的な、そして目的をもって日々の日常の中で繰り返させる身体活動のこと。
 起き上がりや寝返りなどの起床動作・箸やスプーンなどを使っての食事動作・歩くことなどの移動動作・トイレでの排泄動作・髪を整えたりする整容動作・ふろやシャワーなどの入浴動作などを意味する身の回り動作と、炊事・洗濯・掃除・買い物・交通機関の利用などの生活関連動作があり、リハビリテーションにおいては非常に重要な概念である。制限を受けている日常生活活動を明らかにすることによって、リハビリテーションでアプローチすべき方法が明確になってくることから、リハビリテーション、特に理学療法と作業療法の主目的は、運動機能の回復だけではなく日常生活活動の改善であるといって過言ではない。
 なお、日常生活動作の内容は、年齢性別、家庭や社会における役割によって多少の違いが見られる。
(神奈川県立保健福祉大学 ヒューマンサービス用語集 2010年版より)
乳幼児突然死症候群
【にゅうようじとつぜんししょうこうぐん/sudden infant death syndrome】
 それまでの健康状態および既往歴からその死亡が予測できず、しかも死亡状況および剖検によっても、その原因が不祥である乳幼児に突然の死をもたらした症候群をいう。発生頻度は出生千に対しわが国では0.3であるが欧米では数倍高い。先進国においては新生児期を除いた乳児死亡の第1位を占めている。3〜4ヶ月にピークがあり、7ヶ月以降は激減する。うつぶせ寝を中止してから発生頻度は減少している。家族に与える心理的ショックは大である。明らかな原因は不明である。
(神奈川県立保健福祉大学 ヒューマンサービス用語集 2010年版より)
ノーマライゼーション(ノーマリゼイション)
【のーまらいぜーしょん/normalization】
 もともとは、標準化、正規化の意味であった言葉を、デンマークのバンク・ミケルセンなどが、1950年代の知的障害者の福祉政策の理念として用い、その後、スウェーデンなど北欧全体、さらには世界全体に広がっていった概念。障害者を特別な人としてではなく社会の一員として捉え、すべての人が普通の生活を送っていけるよう必要な支援を行おうとするもの。当初デンマークでは、収容型の施設サービスの改革を目指すものであったが、考え方の広がりとともにその内容を変えていき、スウェーデンでは施設サービスの在宅化、脱施設化、グループホームの充実などにつながり、アメリカでは障害者の自立生活運動や「障害を持つアメリカ人法」の制定などへ結実していく。ノーマライゼーションには、社会的な支援を要する少数者の尊重、互いに認め合い共生する地域社会など、現時点でも最先端の福祉理念が包含されている。
(神奈川県立保健福祉大学 ヒューマンサービス用語集 2010年版より)
バイタルサイン(*「バイタルチェック」とリンク)
【ばいたるさいん/vital sign】
 生体の健康状態を表す直接的な指標をいう。日本語で、生命兆候と訳される。通常、血圧、心拍数、呼吸数、体温を指す。これらは、生体に何らかの侵襲が加わった場合に反応し、生命の危険度を鋭敏に反映する。患者の診療、特に救急医療の現場では、バイタルサインのチェックは最も基本的な診察法であり、これに異常がある場合、生命に危険が及んでいる可能性を考え、バイタルサインの安定化を図るとともに、原因の追及に努める。
(神奈川県立保健福祉大学 ヒューマンサービス用語集 2010年版より)
*バイタルチェック:バイタルサインの測定のこと。
パネルシアター
【ぱねるしあたー】
 パネルに布を貼ったもの(パネルボード)を舞台として、そこに専用の不織布で作った絵や文字を貼ったり外したりしてお話などを展開する表現法。
バリアフリー
【ばりあふりー/barrier free】
 高齢者等の社会生活弱者、障害者が社会生活に参加する上で生活の支障となる物理的な障害や精神的な障壁を取り除くための施策もしくは障壁を取り除いた状態をいう。例として、ノンステップバス、階段に併設したスロープ、点字ブロックなどがある。
 平成18年「バリアフリー新法」が施行された。知的障害者、精神障害者、発達障害者を含めたすべての障害者を対象とし、建物や公共交通機関に加え、道路や屋外駐車場、都市公園など日常生活で利用する施設を広くとらえ、生活空間全体におけるバリアフリー化を推進している。
 バリアフリーが、障害を意識して障害のある人々の障壁を取り除くことであるのに対して、ユニバーサルデザインは、初めから障壁がなく、多くの人々が使えるようにデザインされていて、ハンディキャップを意識することなく利用できる使いやすい製品のことである。
(神奈川県立保健福祉大学 ヒューマンサービス用語集 2010年版より)
ピアカウンセリング
【ぴあかうんせりんぐ/peer counseling】
 ピアカウンセリングは1970年代初め、アメリカで始まった障害者自立生活運動の中でスタートした。自立生活運動は、障害を持つ当事者自身が自己決定権や自己選択件を育てあい、支えあって、隔離されることなく、平等に社会参加していくことを目指すが、ピアカウンセリングとは、自立生活運動における仲間(ピア)への基本姿勢である。
 ピア(Peer)とは「仲間」という意味。最近ではもっと幅広く、何らかの共通点(同じような環境や悩み)を持つ(又は経験した)グループ間で、対等な立場で同じ仲間として話を聞き合い、きめ細かなサポートによって、地域での自立生活を実現する手助けをめざす活動にもつかわれる。仲間からサポートされていると感じる場に居ることで、効果的に援助し合ったり、悩みの解決につながったり出来る。
 ピアカウンセリングの役割には大きく分けると、「ありのままのあなたでいい」というメッセージをおくる精神的サポートと、自立のための情報提供という2つの側面がある。
(神奈川県立保健福祉大学 ヒューマンサービス用語集 2010年版より)
PDCAサイクル
【ピーディーシーエーサイクル/PDCA cycle、plan-do-check-act cycle】
 事業活動において管理業務を円滑に進めるためのマネジメントシステムの一種である。Plan(計画:目標設定、計画立案)→ Do(実行:計画徹底・実施)→ Check(確認:結果確認・評価)→ Act(処置:応急処置、再発防止)の 4つのステップを繰り返すことで、サービス等の業務を継続的に改善していくことを図る。
ヒヤリ・ハット
【ひやりはっと】
 重大な事故等につながる危険性のある、文字通り“ヒヤリ”としたり、“ハッと”したりする事態のこと。
フェイスシート
【ふぇいすしーと/Face Sheet】
 個別援助において、利用者やその家族と行う最初の面接相談から援助計画の説明、 そして契約までの一連の過程において用いられる、利用者情報が記入された記録用紙のこと。氏名・性別・住所・生年月日・家族構成・職業・健康状態等が記入されている。
保育課程
【ほいくかてい】
 2008年の改定保育所保育指針で、保育所の全体計画を、「保育計画」から「保育課程」という言葉に改めた。
 それは、これまでの保育所では、保育士個人の経験や技量や持ち味により保育が行われてきた傾向があり、保育所の全体計画に沿って全職員が計画的、組織的に取り組むといったことに課題があったこと。また、保育の計画と保育計画の混同が見られたり、自治体が策定する保育計画との混同も見受けられた。
 これらことを踏まえ、保育の質の向上をめざす改定保育指針では、全職員が保育所全体の保育方針や保育目標について共通認識をもち、それに基づき計画的に保育が実施されること、計画に基づく実践を振り返り、保育を自己評価して見直し、改善を図ることなどを重要なこととして規定した。そのために、改定保育指針では、保育課程の編成を保育所の組織的取組や保育実践の基盤として位置付けることとし、保育課程を保育所内のすべての計画の上位にあり、保育所保育の根幹を成すものとしている。
(「改定保育所保育指針 Q&A50 厚生労働省雇用均等・児童家庭局保育課」参照)
ほふく室
【ほふくしつ】
 児童福祉施設最低基準において、乳児又は満二歳に満たない幼児を入所させる保育所には、必ず設置しなければならないとされ、0〜1歳児がほふく(ハイハイ)するための部屋。
ミドル入所
【みどるにゅうしょ】
 ミドル入所とは、短期入所と長期入所の中間的な位置づけとして、期間を定めた1〜数ヶ月単位の入所利用サービス。 病院から在宅生活へ戻るための準備期間、住宅改修の間の生活場所、 将来的な施設利用を見据えた体験、といった目的に応じて期間を定めることができる。
障害者支援施設 丹沢レジデンシャルホームより)
モニタリング
【もにたりんぐ/monitoring】
 モニタリングは、ケア計画に基づいてサービスが計画どおり実施されているかどうかを確認すること。
 確認の内容は、新たなニーズが生じていないか、計画どおりのスケジュールでサービスが提供されているか、サービスの内容が質的に低下していないか、利用者が満足してサービスを受けているか等の観点から実施する。このモニタリングにおいて、障害者ケアマネジメント従事者の調整の不備や、サービス提供者が利用者のニーズを誤解する等、ケアマネジメントを進めるうえで微調整しなければならないことを発見することになる。
 モニタリングにおいて、利用者から新たなニーズが出てきた際は、再度ニーズ把握を行い、ケア計画を修正する必要があるときは、再アセスメントとなる。
障害者ケアガイドライン 平成14年3月31日 厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部 より一部抜粋
ユニットケア
【ゆにっとけあ/unit care】
 ユニットケアの発想は、認知症の高齢者の生活の場所としてグループホームに関する先駆的実践研究が開発された平成6年頃から、大集団高齢者の施設生活を少しでも暮らしやすい生活にしたいと「施設内をいくつかのグループに分けて小規模化する形態」の実践が始まりだといわれている。
 平成14年度からユニットケア型の特別養護老人ホーム(小規模生活単位型特別養護老人ホーム)に対応した施設整備費補助金が設けられ、平成16年4月にはユニットケアの運営基準が示され、ユニットケアを「居宅に近い居住環境の下で、居宅における生活に近い日常生活の中でケアを行うこと、すなわち、生活単位と介護単位を一致させたケア」と定義している。
 ユニットケアは個室とリビング等の共用空間で構成され、個別ケアを原則とするが、小集団化された職員の情報の共有等ソフト面での課題を残している。
(神奈川県立保健福祉大学 ヒューマンサービス用語集 2010年版より)
理学療法士(PT)
【りがくりょうほうし/ Physical Therapist,Physio Therapist】
「理学療法士及び作業療法士法」第二条第1項及び第3項で次のように定められている。
 「第二条  この法律で『理学療法』とは、身体に障害のある者に対し、主としてその基本的動作能力の回復を図るため、治療体操その他の運動を行なわせ、及び電気刺激、マツサージ、温熱その他の物理的手段を加えることをいう。
 「3  この法律で『理学療法士』とは、厚生労働大臣の免許を受けて、理学療法士の名称を用いて、医師の指示の下に、理学療法を行なうことを業とする者をいう。」
リトミック
【りとみっく/rythmique】
 リトミックは、スイスの音楽教育家・作曲家であったエミール・ジャック=ダルクローズ(1865〜1950)によって提唱された音楽教育の考え方。
 リズムを聞いて、体全体で、自分が感じたように自由にリズムを表現することによって、音楽を聴く集中力、リズムをイメージする想像力、リズムを体で表す表現力などが高められ、また、そのことを通して、心と身体の一致・調和が促され、音楽的なセンスが培われるとされる。
 日本では、音楽教育だけでなく、幼児教育、障害児教育などにおいても応用されている。
臨床心理士
【りんしょうしんりし/ Clinical Psychologist,Certified Clinical Psychologist】
 臨床心理学を中心的基盤とし、それ基づく知識や技術を用いて、人間の心理的問題にアプローチする心の専門家。
 心理学を専攻する指定された大学院修士課程を修了後、文部科学省の認可する財団法人日本臨床心理士資格認定協会が実施する試験に合格し、認定を受けることで資格として取得できる。
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